今回はなんと…!!!
シュワルツコフの開発の方とお話しをする機会をいただけましたので、全力で質問をぶつけてみました。
私、チダヨシヒロといえば言わずと知れた水先案内人です。
ここは開発の方とお話できるということで全力投球させていただきました。
僕が前にファイバープレックスについてまとめた記事はこちら。
そうこの記事でも紹介されいる、、、
マレイン酸
これぞ、今回のお話の最も中心となるところです。
上記の記事でも説明させていただいているのですが、、、
マレイン酸とは??
ファイバープレックスの成分表記を見るとわかるのですが、水の次に『マレイン酸』の表記があります。
そして、このマレイン酸の大元がジカルボン酸です。
これが主成分となるのが最大のミソとなるところ。
このマレイン酸の後の成分にPVPという成分があるのですがここもまたミソであり、
このPVPというのが優秀な成分で接着剤としての役割、コンタクトの保水液としても利用される成分です。
この
マレイン酸(ジカルボン酸)とPVPが髪の内部で反応し、
ブリーチしたときに髪の内部のフィブリ
(毛髪内部の繊維のようなもの)同士の剥がれを防ぐ…!
まさしく、ボンドブースターの名前の通りの働きをしてくれるわけですね。
こちらのファイバープレックスはこのマレイン酸が日本初の主成分となっているのが最大の強みであり、ここが最大のポイントのようです。
もっと細かく書いていくとジカルボン酸とPVPの関係性なども重要視する点なのですが、あまりにも細かくいくとわけがわからなくなるので割愛させていただきます♪(僕もアドバイスを聞いてやっと理解できたレベルですw聞きたい方は個人的にメッセください。素人意見でもよろしければwww)
というのが僕がたてた推測。
さぁ、この推測がどう出たか???
結果からお話させていただきますと、、、、
マレイン酸とPVPは関係ありません。
チーン
僕の全力で考えたことが水の泡、、、、
僕も所詮空想科学美容師か…
気をとりなおして、、、、、、
マレイン酸ってなに??
完結に書きますと、、、
マレイン酸単体で働く、補強屋
ですね。
PVP関係なし!!
すみません。。。
が、
やはり
ジカルボン酸であることはミソですね。
ジカルボン酸とは、、、
ジカルボン酸(ジカルボンさん、dicarboxylic acid)は、2つのカルボキシル基をもつ有機化合物のことである。ジカルボン酸の分子式は HOOC−R−COOH と書くことができる(Rはアルカン、アルケン、アルキンなどから誘導される2価の置換基)。ジカルボン酸はナイロンやポリエチレンテレフタラートのような高分子の共重合に使われる。
ふむ。。。
つまり、、、
カルボシキル基というのが、COOHと表記されます。
そして、このCOOHというのは酸性を示す表記で、
ジカルボン酸というのは、このCOOHを二つもつ物質のことです。
ということは、、、
マレイン酸っていうのはなかなかの酸性が強い成分ということですね。
多少、他の成分でpH値は調整してあるかもですが、、、
ファイバープレックス1は酸性ということですね。
確かにpHチェッカーでもなかなかの酸性を示しました。
酸性なのでブリーチ力は落ちます。ならば…??
そう、それはそうなんですよね。
「酸」なので、強アルカリであるブリーチとはあまり相性良くないのは事実、、、!!!
が、、、
これは混ぜた上での話、、、
では、どうすればいいの??
混ぜずにあくまでも前処理として使うのが1番♪
ってことです。
これは僕の使い方が正しいと証明された瞬間でした。
水4倍希釈満遍なくスプレー塗布
↓
3分放置
↓
ハーフドライ(開発の方もハーフドライ推奨)
↓
ブリーチ塗布
この順序こそ最もファイバープレックスとブリーチの効果が高い使い方です。
やりました、僕の正しい瞬間が証明されました。
マレイン酸は
酸性です。
酸です。
ここで勘が鋭い方はお気づきだと思いますが、、、
「ファイバープレックスの収斂作用はpH値の酸性によるもの?」
という疑問が来たりします。
が、、、、
違います!!!!(爆)
どうやら、あの収斂作用もマレイン酸にあるようです。
結果マレイン酸とは…??
ブリーチのひび割れを防ぐものという認識で良さそうです。
開発のケミカリストの方はおっしゃってました。
「ダメージ=ヒビのイメージです。そのヒビ割れを最小限に抑えることのできるジカルボン酸がマレイン酸です」
ブリーチ時に髪の中のヒビが最小限に抑える力があるのがマレイン酸。
髪の中の繊維(フィブリル)どうしの架橋する物質という認識が一番かと。
そう、故に補強屋。
補修屋ではない確固たる理由。
ごく希ーにファイバープレックスでブリーチをしながら補修もできると表記してる方もいますが、そこは違うと断言します。
そう、そして衝撃の新事実だったのが、、、
「実はカラーやブリーチをした時は物理的にダメージはなく強度は落ちてないんです」
え・・・・???
まじ・・・・????
卍・・・・????
そう衝撃である。
ひっぱり強度でわかりやすい記事を
引っ張ってどのくらいの負荷で切れるかっていう話ですね。
この強度がカラー、ブリーチした直後でも変わらないと。。。
ブリーチやカラーをしたら内部的にヒビ割れは入るけど、強度を落とすこととの関係性は普段のドライヤー、コテ、アイロン、シャンプーなどで蓄積されて強度は弱まるということですね。
もちろん、ひび割れの度合いはブリーチとアルカリカラーではブリーチの方が大きいみたいなのでご注意を。
結論
(ラネス-40マレイン酸/スルホン酸)コポリマーは外側キューティクルの架橋
マレイン酸は内側のフィブリル同士の架橋
のW架橋によるひび割れ補強剤という認識が1番イメージしやすそうです。
ただその上でも正しい使い方をしていきたいなと思うのと、
何度も言うように「ブリーチした事実は変わりません」ので、
僕自身としては、よりそのヒビ割れを大きくしていかないようにするにはどうしたらいいのか??
と言うところが最重要視されるところです。
あくまでも僕は
『美髪の錬金術師』
と言ういかにも中二病感あるネーミングセンスをとっている手前、
ブリーチをしても、アフターもいいコンディションを保てるようにしていきたいなと思っております。
それと、、、
ファイプレ1はアニオン(-)なので、今後シュワさんが展開してくるであろう、塩基性カラーは(+)なので定着よし◎
みたいな線で出してくること間違いなし!
と断言してましたがこれも違うけど、、、
まだシュワルツコフさんも実験されていないようでしたので、僕は僕で研究をしていこうと思っております。
なんでも頭でっかちになってしまうと危険なのでしっかりとした検証&技術!これが大切です☆
ファイバープレックスはどんどん進化します
来年にはこのマレイン酸はまた別のジカルボン酸になるかもしれないし、、、
マレイン酸入りのブリーチや、、、あんなものやこんなものや、、、???
と、
とにかく進化の真っ最中ということでした。
これは今後も目が話せないですね。
なんにせよ、開発の方とのお話は勉強になること多数だったのでとても有意義なお時間を過ごさせていただきました。
今回のお話が生かしていけるように僕もファイバープレックスの新たな使い方をどんどん模索していきたいと思います♪
開発ケミカリストの町田様
営業の細見様
ありがとうございました。
自分もまだまだですわ。。。
もっと勉強&技術アップに精進します。
追記・・・
ブリーチ力を落とさないために混ぜないで前処理を推奨してましたが、これは間違いでした。笑
ブリーチやカラー剤と混ぜることによってSHの結合を防げるようなので混ぜて使うことが正しいみたいです。
間違った解釈をしていたようで、すみませんでした。