縮毛矯正しててもパーマは可能?失敗を避ける唯一の方法と成功の条件【画像で解説】
「縮毛矯正しているけれど、毛先に少し動きをつけたい」。そう思ってパーマをかけたらチリついて失敗…という相談が後を絶ちません。
本記事ではなぜ失敗が起こるのか/何なら可能なのかを、画像・比較表を交えて徹底解説。途中にはLINEで無料相談できる導線も用意しました。
縮毛矯正と「普通のパーマ」が相性最悪な理由

縮毛矯正済みの髪は熱で形状記憶の方向づけが行われています。そこに「熱を使わない」コールド系パーマを重ねると、結合再配列の方向がチグハグになりやすく、ザラつき・チリつき・ダレが発生しやすいのです。
工程比較:普通パーマ vs デジタルパーマ
| 項目 | 普通パーマ(コールド) | デジタルパーマ(ホット) |
|---|---|---|
| 主要要素 | 薬剤+時間 | 薬剤+時間+熱 |
| 相性(縮毛矯正毛) | 悪い(質感劣化・チリつきのリスク) | 良い(熱処理同士で整合) |
| 仕上がりの特徴 | 柔らかく出るが、矯正毛ではダレやすい | カールの持続性・再現性が高い |
| 難易度 | 低〜中 | 中〜高(設計次第で化ける/崩れる) |
縮毛矯正と相性が良いのは「デジタルパーマ」

ただし、「相性が良い=誰でも成功」ではありません。
成否を分けるのは、薬剤濃度・放置時間・ロッド温度・加熱時間の掛け算設計。さらに前後処理でタンパク補給・架橋を行い、化学変化で失われる強度を補います。
失敗が起きる典型パターンとメカニズム

体力を100と仮定した場合:
ブリーチ−40/縮毛矯正−40/デジパ−30 → 合計−10で限界突破。
この状態で強薬+高温をかけると、タンパク変性が不可逆に進みチリつきへ。
成功の条件(処方・熱設計・前後処理)

- 最小限の薬剤:体力のない毛先ほど薄く・短く。中間〜根元と分割設計。
- 熱設計:温度は必要最小、時間は過不足なし。既矯正部位は特に慎重に。
- 前後処理:前処理でタンパク質・CMCを補い、後処理で架橋・pH・酸化を整えて質感安定。
- 再現性:仕上げはシアバター等を毛先中心に揉み込み、弱風ドライでカールを手のひらに乗せるように乾かす。
実例:弱処方×熱活用で叶える自然な毛先

メニュー構成:カット(デザイン前提調整)/デジタルパーマ(弱処方)/質感改善トリートメント(タンパク補給・架橋)。
写真のスタイルは、乾かしてシアバターを揉み込むだけの簡単再現が特徴です。
よくある質問(FAQ)
Q. 縮毛矯正の直後でもパーマは可能?
A. 原則は一定期間を空けるのが安全。履歴・体力によって提案が変わるため、まずはカウンセリングで現状把握します。
Q. ブリーチ歴があってもデジタルパーマはかけられる?
A. ケースバイケース。体力が残っていなければ不可。可能な場合もごく弱処方+十分な前後処理が前提です。
Q. 自宅でのスタイリングのコツは?
A. アウトバス(ミルクまたはシアバター)を毛先中心に揉み込み、弱風で手のひらにカールを乗せながら乾かすと崩れにくくなります。
まとめ&ご予約案内
- 縮毛矯正毛に普通パーマはNG。熱処理の整合が取れず質感劣化のリスク。
- 相性が良いのはデジタルパーマ。ただし処方×熱×前後処理の設計が必須。
- 体力見極めが成功の分かれ道。履歴と現在地を正確に把握してから施術を。
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